Profile

D[diː]/ 作家・イラストレーター

 
2000年、多摩美術大学在学中に発表した『ファンタスティック・サイレント』を、宮崎駿監督のお墨付きで出版、デビュー。二作目、『キぐるみ』発表で 「ノベルコミック」という文学スタイルを生み出し読者に衝撃を与え、その後も鋭い観察眼と叙情的な文章でシニカルかつスイートな世界感の作品を精力的に創作。

小説、漫画、イラスト、ファッション、デザインなど多分野をまたに活動する稀有な存在として、各界の著名人にも支持者が多い。ペンネームをD[di:]という匿名性の高いアルファベットにしたのは、描いている本人のパーソナルな要素(国籍、人種、性別、年齢など)が、作品を見る側に先入観として入り込まないようにという配慮からという理由が大きい。

ルミネ新宿・ルミネエスト・ルミネ立川などのキャンペーンビジュアル制作 愛・地球博閉幕1周年記念CDジャケット制作。映画「ジョゼと虎と魚たち」イメージイラスト/タイトルバック作画を担当。

近年は絵本出版や商業施設ラッピング、人気ブランドとのコラボやセルフブランドの開発、全国放送のラジオパーソナリティに抜擢され活動の幅を広げている。
 

D[diː] Writer / illustrator / artist

Born 1977 in Hokkaido, Japan. In 2000, while attending Tama University of Arts, D[diː] made her debut with a book titled “Fantastic Silent”.

Since then, she has continued to create a cynical yet sweet world through her works, with her keen observation and lyrical use of words.

Besides her main project of creating exquisite tableaux, she has also been proving herself a true multi-talent by crossing over the boundaries of genres, including fiction, comics, illustration, fashion, design and, more recently, hosting a weekly radio show on a nationwide network.

deeth.net

アーティストステイトメント
D[diː]

私にとってのアートとは、「ないものねだり」を具現することである。
ここではない、どこかへ。ここにはない、何かを。自分ではない、だれかに。手の届かない、それを。
…と、おおよそ、いまこの瞬間に「手に入れていないもの」を欲し、表出させ、追求し、紡ぎだす。

今日、私たちの生活や関係性のなかで、完璧にコントロールできること、掌握できるものは少ない。仕事、家族、他者、ペットにいたるまで、また自分自身のことでさえ、ときにロストコントロールし、むしろ抑圧されている。
そんな抑制からの解放を許され、また自由に創造と妄想の翼をはばたかすことのできる場所であり、私にとって唯一の手段が、“アート”に他ならないのである。

ときに「ないものねだり」とは業深い想いであると同時に、希望であり、癒しであり、生きていくための指針となりうるアンビバレントな祈りである。それを作品で人々に配ることができたなら、それが私のアーティストとしての贖罪になるのではないかと、強く願う。
 
2014. March